Spise・Love〜私が歩いた道〜
第3章
変質者
いつも通りの、何もない平凡な毎日が、ここんとこ続いてる。
学校で、前みたいないじめもなければ、美鶴と可奈との関係も上手く保っていると思う。
そんな中で、慶太は明日で中学校を卒業して、通いやすいからと適当に決めた、家から一番近い高校に進学することになった。
その高校を慶太が行くことになったと、学校中の女の子は大騒ぎ。
結構、慶太が行く高校はレベルが高いみたいで、"私もあの高校に入る"って言って勉強に火を付けた子達もたくさんいた。
そんな慶太を見て少し尊敬してみた。
だって、勉強と無縁の生活をしていた…いわゆるヤンキーまで、真面目に授業受けて居るんだもん。
感心しちゃったよ。
来年からは、竜と2人で登校することになる。
「慶太が一緒にいけなくなるのは残念だな。」
そんな事を言ったら
「何言ってんの?朝中学の前通るし、お前らと一緒に行くつもりだけど?」
そう言ってニヤっと笑う慶太。
そんな慶太に
「えーマジかよ。最悪。」
と半笑いで竜が、慶太に突っかかる。
そんな2人をスルーして
「やった!」
と美優は笑顔を見せた。