Spise・Love〜私が歩いた道〜
慶太の卒業式。
在校生、全員が出席して、卒業生を祝う。
その中でも取り分け目立つ女の子の声。
"高瀬先輩!"
その声は、物凄く甘い声で、ハートがバンバン出ているのが分かるくらい。
どうしてこんなにモテるんだ?美優は不思議でたまらなかった。
でもこれで、美優が焼きもちを妬かれた訳がなんとなく分かった気がした。
慶太とは最初の方は、一緒に3人で通えたけど、時間もだんだんズレてきて、結局竜と2人で登校することになった。
高校でもモテモテな慶太は、家まで女の子が押し掛けて来た時もあった。
それで一番に目を付けられるのが美優。
"あんた誰?"
みたいな敵対心剥き出しの目を、その度に向けられる。
女の子って怖い…
慶太が特定の彼女みたいな存在を、作らない訳が分かった気がする。
多分、慶太は優しいから、もし慶太の彼女になった子が、嫉妬や焼きもちで、嫌な思いをさせるのが嫌なんだろう。
そう思った。というか、ドンピシャリだと思う。