シオンズアイズ
初めて独りで馬の背に乗った時は、顔面蒼白で怯えていたが、それも初日だけであった。
一方シオンは、額の汗をぬぐいながら自分を抱き止めてくれたカイルを見つめた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
10日前。
「無事のご帰還をお祈り申し上げます」
カイルは、アーテス帝国へと戻ろうとしているシリウスに、恭しく頭を垂れた。
「お前も後に続いて帝国へ帰るんだ」
「はい。引き続きシオンに馬の乗り方を教えた後、すぐに後を追います。」
シリウスは、呆れてカイルを見つめた。
「いつまでかかるんだ。1日2日じゃ無理だろ」
カイルは笑った。
「毎日みっちりやれば、20日の後には形になるかと」
一方シオンは、額の汗をぬぐいながら自分を抱き止めてくれたカイルを見つめた。
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10日前。
「無事のご帰還をお祈り申し上げます」
カイルは、アーテス帝国へと戻ろうとしているシリウスに、恭しく頭を垂れた。
「お前も後に続いて帝国へ帰るんだ」
「はい。引き続きシオンに馬の乗り方を教えた後、すぐに後を追います。」
シリウスは、呆れてカイルを見つめた。
「いつまでかかるんだ。1日2日じゃ無理だろ」
カイルは笑った。
「毎日みっちりやれば、20日の後には形になるかと」