シオンズアイズ
部屋には美しいテーブルと椅子が置かれ、沢山の蝋燭の炎が揺れていて明るかった。
宮殿でないことは確かだ。
来客用の待ち部屋なのだろうか。
「お座りなさい」
王女の透き通った声がした。
「……はい」
シオンが王女の正面に座ると、彼女はじっとシオンを見つめた。
……この女が『七色の瞳の乙女』なの?
なによ、こんなみすぼらしい女。
服だって、大したことないし、耳飾りも首飾りもしていない。
どこがいいのよ、こんな女!
王女は、胸の中に渦巻いている嫉妬でイライラした。
王子ファルは、この女が好きなのだろうか。
いや、きっと好きなのだ。
宮殿でないことは確かだ。
来客用の待ち部屋なのだろうか。
「お座りなさい」
王女の透き通った声がした。
「……はい」
シオンが王女の正面に座ると、彼女はじっとシオンを見つめた。
……この女が『七色の瞳の乙女』なの?
なによ、こんなみすぼらしい女。
服だって、大したことないし、耳飾りも首飾りもしていない。
どこがいいのよ、こんな女!
王女は、胸の中に渦巻いている嫉妬でイライラした。
王子ファルは、この女が好きなのだろうか。
いや、きっと好きなのだ。