シオンズアイズ
時折皆がマーカスを見つめ、彼は笛や仕草で皆に指示を出している。
その時である。
弾かれたようにマーカスが肩を震わせ、一方を食い入るように見つめた。
それから力いっぱい何か叫ぶと、ファルを始め、その場の味方が全員マーカスと同じ方向を向いた。
怒号と悲鳴が飛び交っているが、確かにファルの声がシオンの耳に届いた。
「アーテス帝国国王、シリウスをみつけたぞ!!」
皆が高々と剣や槍を掲げた。
「皆、俺に着いてこい!!」
ファルは馬上で立ち上がると右腕を伸ばし、剣の切っ先を前方に向けて叫んだ。
雄叫びを上げながらファルに続く兵達。
シオンは白くなるほど両手を握り締めた。
その時である。
弾かれたようにマーカスが肩を震わせ、一方を食い入るように見つめた。
それから力いっぱい何か叫ぶと、ファルを始め、その場の味方が全員マーカスと同じ方向を向いた。
怒号と悲鳴が飛び交っているが、確かにファルの声がシオンの耳に届いた。
「アーテス帝国国王、シリウスをみつけたぞ!!」
皆が高々と剣や槍を掲げた。
「皆、俺に着いてこい!!」
ファルは馬上で立ち上がると右腕を伸ばし、剣の切っ先を前方に向けて叫んだ。
雄叫びを上げながらファルに続く兵達。
シオンは白くなるほど両手を握り締めた。