M&H



「なぁ、一貴」


今は昼休み。

いつも一貴と学校にある使われてないこの誰もいない教室で一緒に弁当を食べる


「なに、春樹」

「女の子がさ、男と仲良さそうに喋ってて
それを見るとチクチクしたりモヤモヤしたりするのってなんでかなぁ。」

「ブッ!」

「きたねーな」


急に一貴がお茶を吹き出した


「プッ…ククククお前本当に純情ボーイだな!
それはな、『ヤキモチ』って言うんだよ!
嫉妬だ!嫉妬!」

「ヤ…キモチ…」

「なんだ、お前。美波ちゃんが他の男と話してると嫉妬すんの?」

「いや、そんなんじゃないけど」


この気持ちがヤキモチなら

俺がヤキモチを妬く原因は…

ハルちゃんだ。

「まぁまぁ!好きな相手にならそんぐらい普通だから!気にすんなって!」

ゲラゲラ笑いながら

俺の背中を叩く一貴がウザい。



好き…か。


いやいや!俺が好きなのは美波だ。

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