M&H
三波side



やべぇ、色々考えてたら出るの遅くなって

遅刻だ。


待ち合わせの公園に20分遅れで到着。


「ッッごめん!遅刻して!」

「私もさっき着いたとこだから気にしないで」

大丈夫だよ、と美波が微笑む

もう三月だからといってまだ気を抜けない寒さ。

数分でこんなに耳や鼻の頭や手が

赤くなるわけない…

「美波、本当にごめん」

「謝らないで!私は大丈夫だもん!
ほら!早く行こ!時間なくなっちゃうよ?」


美波が俺の腕に自分の腕を絡めて歩き出す。




ごめん…美波…



< 28 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop