先輩と、わたし。

「もう、先輩てば甘えん坊ですねっ！」






ちょっといたずらで言ってみたら、先輩はふわっと笑ってうなずいた。





「そーだよ、知らなかったの？」






…やっぱり先輩にはかなわないよ。




わたしは言うまでもなく笑顔になっちゃう。





わたしは、悠哉先輩以外には聞こえないくらいの声で言った。






「今度２人っきりでデートしましょうねっ？そのときはもっともっとイチャイチャしたいです…。」








「ん。」







短い返事だけど、先輩の想いが伝わってくる。






先輩の体は思ってたより大きくて、わたしの全部を包み込んでくれる。




夢みたいなその温もりが、すごく愛おしかった。