先輩と、わたし。
俺は、いじってたケータイをブレザーのポケットに入れると、「…悠哉先輩っ?」って驚いてる花乃を、近くまで行って抱きしめた。
後ろからもたれかかるようにして抱きつくと、花乃は一生懸命受け止めてくれる。
「…俺、花乃のそーゆーとこ好き。」
ほんとに素直なとことか、俺を一途に想ってくれてるとこ。
照れてる花乃が、可愛らしかった。
「花乃ちゃんもしかして、悠哉と…?」
立原がつぶやいたとき、パーカッションメンバー全員が入ってきた。