先輩と、わたし。





夏祭りから2週間。





相変わらず俺に笑顔を向けてくる林田が、俺を空いてる教室誘ってきた。





誰も近くにいないことを確認すると、教室のドアを閉め切る。







「ねっ、悠哉?」





林田は花乃よりずっと背が高いくせに、花乃と同じように俺の顔をのぞき込んでくる。






花乃の真似のつもりなのか?






「ん、何?」






早く戻って花乃と喋りたい。





花乃が無理だったら陽大でも良いけど。






なんて考えながら空返事したら、林田が思いがけないことを言い出した。










< 349 / 440 >

この作品をシェア

pagetop