先輩と、わたし。
「今日はこれから自由にここで遊んで、イルミネーションとパレードも見る。カップルで分かれても、グループになっても良い。」
今度はかわって遥斗先輩が説明してくれた。
「それが終わったら、みんなで葉菜んとこのレストランに行って、貸し切りで花乃の誕生日パーティーだ。」
「大っきなケーキ作っといたよ~っ!」って葉菜先輩。
葉菜先輩の家がレストランなのは聞いてたけど、まさか貸し切りで誕生日パーティー開いてもらえるなんて…。
今日はほんとに人生最高の誕生日だ!
わたしはもう1度悠哉先輩に向き直った。
「ほんとに悠哉先輩が…?」
「ん、びっくりした?」
「はいっ。けど、すごく嬉しい、です。」
みんなに見られてるから、照れながら言った。