先輩と、わたし。
「「…………………。」」
ちょっとの間の沈黙。
「……………ぷっ」
「あははははっ」
「くっくっ……」
さっきの緊張感から解放されて、何かお腹の底から笑けてきた。
先輩も笑いをかみころしてる。
真子先輩が入ってきたときは、死ぬかと思ったよ。
「あ、奥村先輩。新しくパーカッションパートに入る、澤木花乃です。」
「ん。」
返事は短かったけど、先輩の目は「知ってる。」って言ってた。
「てか、奥村じゃなくて、悠哉な?」
「え?名前、良いんですかっ?」
「おー。」
「悠哉、先輩…。」
何か照れるよ。
でもやっと、パーカッションに入れたんだっ!