先輩と、わたし。






「ごめんなさいっ。」



先輩を見上げると、ジトーっという視線が向けられてた。







重いって言いたいんだ!





「すぐどきま…」





「だめ。」







左の耳の近くで先輩の声がした。





先輩の声が頭に響いて体が固まった。










「な、今ドキドキしてる?」






ドキドキしすぎて、おかしくなっちゃう。


先輩の声があたる左耳のまわりが熱いよ。









「…っ、はいっ。」



















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