先輩と、わたし。
バって先輩から離れて、先輩を振り返る。
「顔、赤いけど?」
先輩が真顔で言う。
「…悠哉先輩のせいですっ。」
「はあ?」
先輩は考える顔して頭をポリポリかく。
「んー、何で?」
「先輩ほんっと鈍いですっ。」
「それ、前言ったじゃん。」
そんなことは分かってるよ!
それでも言わずにはいられなかった。
「花乃って小っちゃいよな。」
先輩が話変えてくれて助かった。
「小っちゃくないですよ?先輩こそわたしよりちょっと大っきいだけじゃないですかっ。」
「俺はねー、小柄なの。」
「何それっ(笑)」
クスって笑ってたらまた先輩が変なこと言った。