先輩と、わたし。
あいつのトレードマークはポニーテール。
艶のある黒髪がくせっ毛でふわふわなの。
あいつが動くたび、揺れる。
ぼーっとしてたら、澤木を勧誘するため、日下部先輩まで入り込んできた。
あー、もう、逃げよう。
そう思ってそっから離れたとき、北原旭先輩が、香島先輩と日下部先輩の仲裁に入った。
澤木も北原先輩に何か言われて、そのとき
顔が真っ赤になった。
…ぷっ、リンゴみたい。
何か、守ってやりたくなるようなふんわり笑顔だ。
そんなこと思ったのは初めてだった。