先輩と、わたし。
澤木…いや、花乃はしばらく赤い顔のままぼーっとしてたけど、急に謝り出そうと一歩前に出てきた。
けど、落ちてたマレット踏んでずっ転ける。
「あっ、えっと、ごめんなさっ…。
ひゃあっ!」
ってゆーか、スネアに突っ込む!
やばいやばい!
「ん!スネア!」
スネアを守った俺は、かわりに花乃とぶつかった。
「わたしのことも、助けて、くだ、さいよ…?」
文句を言う花乃の声を聞きながら頭をさする。
「…てて。」
それから、目を開けたら、
花乃の顔!?
固まってる花乃の視線から目が離せなかった。
俺はどーやら、花乃に押し倒されたそう。
「先輩、きれいな顔…。」
花乃が真顔でつぶやいた。
「!?ちょ、花乃?」
真っすぐ俺を見つめる花乃がそんなこと言うもんだから、胸が変に騒いだ。
そのとき、
──ガラッ
「「!?」」