先輩と、わたし。
また数日後。
今日は何となくちゃんと部活やった。
ずっと同じやつばっかじゃつまんないから、この間の何かのステージでやったソロもやったりしながら。
そしたら、日下部先輩と喋ってたはず花乃がいつの間にか俺んとこに来てる。
何か目がキラキラしてんな。
「あの、仮入部の前の、パフォーマンスのときのマーチング、スネアソロやってました?」
あ、そんときのやつだっけ、これ。
「あー、そんな気もする。」
「パーカッションソロの最後、1人で叩いてたの先輩ですよねっ。」
「おー。」
そしたら、花乃が
「かっこいい…。」
なんて言うもんだから。
「ん。」
「え?」
「ん、やってみ。」