先輩と、わたし。
やりたくないのか、花乃は話を続けた。
「でも先輩2年生ですよねっ。」
年とかかんけーない。
上手いやつがソロやればいい。
ま、つまり俺なんだけど(笑)
「うち実力主義だし?俺、やっぱ天才だからな。」
そんなことより、花乃にも叩いてほしい。
そうすれば、こんなソロ何でもないことが分かるはずだ。
俺はもっと極めるんだから。
「ほら、早く。」
花乃の初見能力なら叩けるだろ?
強めに促すと、小さな音で叩きはじめた。
だんだん強弱がつくようになって、まわりが花乃に注目する。