お前は誰にも渡さない
「ぁ、で、何しに来たんだっけ・・・?拓ちゃん」
「おまえ・・・」
「あはは、志織って神田には結構毒はくよね、」
「ぇ?え?」
「ったく・・・」
拓ちゃんはなんだか少し疲れているようです。
「城之内がなんで男に追い掛け回されないか知りたい?」
「・・・知りたい!」
「別に言わなくていいでしょ・・・」
「聞きたーい!」
「・・・志織目がキラキラしすぎ」
強力なバリアの真相♪
「城之内って弓道部だろ?」
「うん。」
「1年の時のいっとき常に休憩時間、弓矢もってたろ?」
「あ、持ってた!!」
「つけてくる男子をかたっぱしから弓矢打って追い払ってたんだよ」
「ええええ」
弓矢で追い払う……
なんて高度な技術を……
「そうだったの!?薫ちゃん!」
「あ・・うん。」
「すごーい♪」
「すごいって・・・打たれた方はたまったもんじゃないぞ?あぶねーし」
「怪我しない程度に手加減はしてあるから大丈夫だ。と、いうよりプライベートを邪魔するからよ。自業自得ね。」
「さすが全国大会でるだけあるね〜♪かっこいいー♪」
「・・・城之内の悪態を言いに来たのになんで評価が上がってるんだ・・・」
「へ?薫ちゃんの評価下げに来たの??む。」
わたしは拓ちゃんを軽く睨んだ
「ちがうよ志織、神田は私と志織が仲がいいのに嫉妬してるんだよ。」
「ば!!城之内!」
嫉妬・・やっぱりあんまし友達ないんだぁ・・・。
あれ、なんかたくちゃん顔が赤い。
「……なんで顔真っ赤なの??」
「あかくねぇよっ」
ピンポンパンポンーーー・・・
その時校内のアナウンスが鳴った
『2年3組の神埼志織さん至急職員室までーー・・・繰り返しますー・・』
ん?私・・・???
「わ、何だろぉ、、、」
「志織なにしたの??」
「えーっわかんない・・・とりあえずいってくるねーっ」
「いってら〜」
なんだろう。何かしたかなぁ〜。
あ澤田先生(クラスの担任であり昨日の朝校門の前に立っていた先生)かな?
ってことは、お説教・・・。
「やだなぁ・・・。」
私は思い足を職員室に進めた。