お前は誰にも渡さない
いろんな感情が動き出す
『志織ちゃん………』
またこの声・・・優しいあっくん・・
あなたは今どおしてるの・・?
ピピピピピピピピピピピピ
いつもの目覚し時計の音。
「ぅー・・・あっくん・・・」
「・・・志織」
私を呼ぶ声……
あっくん……?
「こら!志織!」
「ん〜・・・わぁ!!!」
「今日は授業初日だよっ」
「か、薫ちゃん。おはよう〜・・ムニャムニャ」
新しい生活が始まる・・・。
時は待つことなく勝手に流れてゆく・・
「まったく。そろそろ早起きに慣れなきゃ。」
「んー、薫ちゃんはなんでそんなに朝つおいのぉ・・・」
午前6時30分。
「私は早起きが体にしみついてるからねぇ」
「いいなぁ・・・」
「さ、支度して朝ごはん食べ行こ♪」
「はぁい・・・ふぁ〜」
私の寮は2階にみんなの2人部屋4部屋あり、1階に食堂がある。
朝食はかわりばんこに当番制で、今日の当番は雫ちゃんと早苗ちゃんっていう子。
「雫ちゃーん♪早苗ちゃーん♪おはよぉ♪」
二人は仲良く当番を終えてテーブルには美味しそうなご飯が並んでいた。