三太くんは1日サンタ
三太くんは1日サンタ
今夜は楽しい楽しいクリスマスイブ。

三太くんはパーティーで出されるごちそうとケーキ、そしてプレゼントを楽しみにしながら、お庭で飼い犬のポチと遊んでいました。


「う~んう~ん」


すると、どうしたことでしょう。

垣根の向こうから、何だか苦しそうな声がします。


「あれ?お隣のおじいちゃん、どうしたの?」

「あ、三太くん。実は、足首をひねってしまって」

「えー。たいへんだ~!」


おじいさんは一人暮らし。
手当てをしてくれる家族はいません。


『ぼくがやらなくちゃ!』

三太くんはお家の中から救急箱を取って来ると、慌ててお隣さんへと駆けて行きました。

縁側に腰かけたおじいさんの足にしっぷを貼り、三太くんはホッと一安心。

しかし、なぜかおじいさんはさらに困ったように言いました。


「う~ん。う~ん。どうしようどうしよう」

「え?おじいちゃんどうしたの?」


「実はね、三太くん…」
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