三太くんは1日サンタ
「わーいわーい!やったー!」


無事にプレゼントくばりが終わった安心も加わって、三太くんは心からそう叫び、ピョンピョンと飛びはねました。


しかし……。



覚えているのはそこまででした。


気がついたら三太くんは、自分の部屋のベッドの上にいたのです。


「…あれ?」


のろのろと起き上がり、辺りを見回すと、もうすっかり明るくなっていました。


【もしかして、あれは夢だったんだろうか?】


そう思っていると、外から微かに音楽が聞こえて来ました。


毎朝恒例の、お隣のおじいさんのラジオ体操が始まったようです。


三太くんはびっくりしながらいそいでお部屋を飛び出すと、お庭に出ました。


「おじいちゃん!」


三太くんは垣根越しに声をかけます。


「おや、三太くんおはよう」

「ラジオ体操して平気なの?足はなおったの?」

「え?何のことだい?」

音楽に合わせて飛びはねながら、おじいさんはとても不思議そうに聞き返しました。
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