嘘つきなあなたからの恋文。
お墓に手を置いてそっと撫でる様に触れると
冷たい感触が手を通って感じた。
「コタくん…私、幸せになるね。
どれだけ時間が掛かるか分からないけど、コタくんを想う気持ちを超えられる様な大好きな人を見つけて
その人と恋人になれる様頑張って、
それから結婚して、子供ができて、孫もできて……
これからコタくんが過ごす事ができなかった未来に触れてくるね。
今までごめんね、ちゃんと貴方のいない世界から逃げちゃって…でももう逃げないから。
コタくんがいない世界をちゃんと生きるよ。
だから、ちゃんと見ててね」
私の歩む道を。