嘘つきなあなたからの恋文。
「か、買い物?」
「うん。3つ下の従姉妹が明日誕生日なんだ。
で、誕生日プレゼント一緒に考えてくれないかな?」
「へぇ、そうなんだ。いいよ!行こ!」
「良かった、ありがとう。
じゃあ、今日の放課後付き合ってね」
「うん」
私が返事をすると、コタくんはニッコリ笑い、次の授業の準備をしていた。
私はというと、授業がもうすぐで始まるというのに席を立って用も無いのにトイレに直行する。
今はコタくんの隣にはいられない。
だって今絶対、顔赤い。
こんな顔見せられないよ。
暫くトイレの鏡を見て顔の熱が冷めるのを待った。
「理由がどうあれ放課後誘われたことが嬉しい…な」
鏡に移る自分はとても真っ赤で、そして満面の笑みだった。