私の師匠は沖田総司です【下】
「本当なら、アナタたちも許したくないけど、大本をやったからもういいわ。この死体の後始末はお願いね」
刀をしまった桜木が歩き出す。
「待て」
俺は立ち去ろうとする桜木を引きとめた。
桜木は顔だけを俺の方に向ける。
「アンタ、天宮の知り合いだと言ったな。天宮がどこにいるか知っているか」
「……彼女のことを想うなら、そっとしておくことね。ああ、そうだ。無能なアナタたちにこれあげる」
桜木はどこからか畳まれた紙を取り出すと、地面に投げ捨てた。
桜木の姿が見えなくなった後、俺はそれを拾い上げる。
その紙には山崎が調べた内容とほとんど変わらない、艶子や間者隊士の情報が書かれていた。
そして、新選組で何が起きたのかも。
刀をしまった桜木が歩き出す。
「待て」
俺は立ち去ろうとする桜木を引きとめた。
桜木は顔だけを俺の方に向ける。
「アンタ、天宮の知り合いだと言ったな。天宮がどこにいるか知っているか」
「……彼女のことを想うなら、そっとしておくことね。ああ、そうだ。無能なアナタたちにこれあげる」
桜木はどこからか畳まれた紙を取り出すと、地面に投げ捨てた。
桜木の姿が見えなくなった後、俺はそれを拾い上げる。
その紙には山崎が調べた内容とほとんど変わらない、艶子や間者隊士の情報が書かれていた。
そして、新選組で何が起きたのかも。