私の師匠は沖田総司です【下】
「あの、龍馬さんは怖がらせたと思ってるかもしれませんが、私……龍馬さんが怖いなんて一度も思ってませんから。むしろ、龍馬さんに触られて嬉しかったです。
……身体が震えてたのは事実だから、説得力はないかもしれないけど、これが私の本当の気持ちです」
戸を開けて廊下にでる。そして戸を閉めようとしたら
「ありがとう、おやすみ」
龍馬さんが私の方をみて少しだけ笑ってくれた。
「おやすみなさい」
部屋に戻って布団の中に入ったけど、しばらく身体が火照ってなかなか眠れなかった。