私の師匠は沖田総司です【下】
師匠、お見舞いの花束です
お箸をお膳に置き、手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
「もういいのか?」
土方さんが心配そうに私を見つめる。土方さんが心配するのも無理ありません。
お膳に置かれているお椀。
その中に入っているお粥は半分以上残っている。
もともと、お粥はあまり入っていなかったのに、その半分も食べれていない。
食べようとする意思はある。
でも、全くといっていいほどお腹が空かなくて、食欲が無くて食べられない。
「せっかく土方さんが持ってきてくださったのに、ごめんなさい。作ってくださった方にも申し訳ないです」
「気にすんなよ。これを作ってくれた源さんだってわかってくれるさ」
「……はい」