私の師匠は沖田総司です【下】
「じゃあな。しばらくアンタに見張りをつけるで、余計なことはしない方がええよ」
遠くなる艶子さんと隊士の姿を見ながら、私は力なく地面に膝をつけた。
小刻みに身体が震える。
怖い……。
この感情は艶子さんから感じた殺気だけじゃない。
一番怖いのはこれから何が起きるのか分からないこと。艶子さんは、何をするつもりなんだろう。
あの雰囲気からして、何をしてもおかしくない。
「っ……、し……」
思わず師匠と呼びたくなったけど、すぐに私は口をつぐんだ。
他の人に助けを求めるなんて間違ってる。
これは私が自分で撒いた種だ。
私が艶子さんに見つからなければこんなことにならなかった。
全部、私が悪い。
だから一人で何とかしないと。
目に浮かんだ涙を袖で拭い、部屋へと戻る。
そしてそれから数日も経たないうちに、事件が起きた。
遠くなる艶子さんと隊士の姿を見ながら、私は力なく地面に膝をつけた。
小刻みに身体が震える。
怖い……。
この感情は艶子さんから感じた殺気だけじゃない。
一番怖いのはこれから何が起きるのか分からないこと。艶子さんは、何をするつもりなんだろう。
あの雰囲気からして、何をしてもおかしくない。
「っ……、し……」
思わず師匠と呼びたくなったけど、すぐに私は口をつぐんだ。
他の人に助けを求めるなんて間違ってる。
これは私が自分で撒いた種だ。
私が艶子さんに見つからなければこんなことにならなかった。
全部、私が悪い。
だから一人で何とかしないと。
目に浮かんだ涙を袖で拭い、部屋へと戻る。
そしてそれから数日も経たないうちに、事件が起きた。