ポーカーフェイス
真離はその部屋に入り、紺色のソファーへと案内される。

幹部「こちらへどうぞ。」

真離「失礼します。」

そう言って真離はソファーに腰かけた。

幹部社員は真離の前に座り、本題を話始める。
幹部「うちの幹部社員の中に裏切り者がいるはずなんです。そこであなたにその社員のやっている行為の突き止めと、NPO団体からの情報流出資料を書き消してほしいんです。」

真離「社員の突き止めは簡単よ。ただ、NPO団体の情報流出資料の持ち出しは少々手間が掛かるわ。3000万だと安すぎる。」

幹部社員「…いくらだったら?」

真離「あと1000万上乗せして。」
真離は厳しくそう言った。

幹部「あ、あと1000万?…ただでさえうちは大赤字なのに、そんな事できませんよ。」

真離「できないならやめるわ。」

幹部「ちょ、ちょっとまってく待ってください。もう少し安くならないんですか?」

その幹部は慌てて真離の機嫌をとろうとする。

真離「お宅、そーとーブラックな事やってますよね?たかが、1000万のために会社潰したいの?あるでしょお金。」

幹部「はぁ?何を言ってるんだね君。そんなある訳ないじゃないか。」

真離「嘘をついても無駄ですよ。それに…」

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