ポーカーフェイス
真離は鞄から小型ボイスレコーダーを取り出した。

真離「これ、録音してます。お宅が悪いのに隠蔽工作を練っているなんて世間に知れたらどう思いますか?会社の維持すら厳しくなるんじゃないですか?ねぇ?」

そう真離は冷たく言い放った。

真離「たかが1000万、されど1000万かもしれないけど、お宅の銀行口座にはまだ沢山お金、入ってるじゃないですか?1000万で情報を全て書き消してあげるんだからやすいもんですよ。もう一度、ご検討ください。では。」

そう言って真離は軽く頭を下げてそのオフィスを出ていった。

そこに残された幹部は別の幹部を呼ぶ。
別の幹部が部屋へと入ってくる。

コンコン…

別の幹部「失礼します。泉専務お呼びですか?」

泉「上条!お前、なんてとこに依頼の手紙だしたんだよ?全くふてぶてしい女が来て、話してた事と違うじゃないか。」

櫻井「どうしたんですか?」

泉「1000万上乗せしろって脅迫紛いの事して帰りやがったあの女。」

上条「いや、でも1000万上乗せで全て隠蔽してくれるならやすいもんですよ。」

泉「誰の金だとおもってんだ!」

上条「誰の金って会社の金ですよね、なんかまずいんですか?」

泉は実は会社の金を不正に引き出して自分のために引用していた男であった。真離はそれをまんまと見抜き、一筋縄で、いかないように値段の交渉を図ったのだ。
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