flower・wing・light②
だからいつも人通りの少ない公園に行っては泣いていた

でも、そんな時に


「なんで泣いてんだ?」

そう、それは輝くんだった

「え、あ、あの」

「確か楓と一緒にいる...」

「稲本花...です」

「そうだった...でなんで稲本さんは泣いてるんですか?」

「えっと...」

「一人で泣いてるっていうことはあの楓にも言えないことなんだろ?
大丈夫、俺は話聞くから、誰にも言わない」

「本当に?」


「本当に」

田篠くんは真剣な顔で私を見た。

そして私は今までのことを話していった


すると

「大丈夫だよ
楓に言っても」

「でも楓ちゃんにも迷惑かけちゃうし...」

「きっと楓は迷惑なんて思わないと思う、あいつは正義感あふれてるから」

「...でも」

「それになんで教えてくれなかったの!?とか言いそうだし...」


反論はいつの間にか共感に変わっていた


「...いいそうだね」


「稲本さんがいえなかったら代わりに俺が言ってあげるから」


「...ありがとう私ちゃんと楓ちゃんに相談する」


「おぅ!頑張れよ!」

そう言って輝くんはニカッと笑ってくれた






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