溺れて、染まった1日に
「じゃあ生活班は男女混合六人な!じゃあ先生が職員室行ってる間に決めとけよー」
「っえ?!ねえ優真、今、生活班の話してたの?!」
「話聞けやアホ」
途端に騒がしくなる教室。
先生の話なんてすっかり聞いてなかった……。
「紗彩、一緒になろ?」
「うん!よろしくね美月ちゃん」
私は美月ちゃんがいなきゃきっと生きていけないだろう。
だから美月ちゃんは絶対一緒。
「紗彩は俺がいないとだめだからな。しゃあねーなー」
ぐいっと甘えるように後ろから抱きしめてくる優真。
その行為に感情がないから、私は拒まないけど。
「ちょっと、背が小さいのバレちゃうから」
「ふん、今更」
「優真、俺もいいかな…?」
そう言って近づいてきたのは、顔立ちが可愛すぎる男子。
名前はわからないけど、優真が最近仲良くなったって私に自慢してたな。