流れ星にオネガイ。【短編】
「蓮ともっと仲良くなりたい。
蓮の隣にいたい。
この想いが、届いてほしい」
ついに言ってしまった。
熱がカッと込み上げてきて、恥ずかしくて蓮を見ることができない。
今の私、絶対顔真っ赤だ。
「………願いごと多すぎ。バカ」
その瞬間、蓮の腕が私の腰を回りぐいっと引き寄せられる。
そしてその腕と反対の手で私の髪を静かに掻き分けた。
「そんなんもう叶ってるわ。バカ」
蓮の唇が私のおでこに触れる。
そこから伝わるぬくもりがどこか心地いい。
「……俺も流れ星に同じことお願いした。
桃香……俺と付き合ってください」
fin.