過去に囚われて
……やばい
今思うと私は少し後悔した。
友達の作り方わかんないよ…(涙)
ず〜〜〜〜っと鎮と一緒だった小学生
ほかに友達を作ろうとはしていなくて…
女子怖いな…
小学校を思い出す。
鎮をいじめていたのは
女子だった
あの時は勇気をめっっっちゃ使った!
あの女子の目線はとっても怖い
中学校に来たからには友達作らないといけない…
ましてや、鎮と違うクラス
「くよくよしていらんない!」
私は女子たちのところに歩いていった。
女子の視線が刺さる…
「あのさ…お友達になって欲しいです。」
「名前なんていうノー?」
「えっ…?」
「名前わかんないとお名前呼べないよ?うちは、綺羅星よろしく〜」
すごくビックリした。
ちゃんと自己紹介しないと!
「私は、えっと愛鈴 光…です。」
「光ちゃん?へーへー!かわゆいね」
緊張した
でも勇気が出せた
少し安心だな
すると、
肩をポンッと誰かが触った
ビクッとなる私
ふりかえると…
「りっ陸か…」
陸は私の家の隣に住んでいる
小さい頃から優しくしてくれた人だ
「よっ!久しぶりじゃん」
「そうだね、小3ぐらいから遊ばなくなったもんねw」
「まったくひどいよなー」
そう言って笑った
陸だ…久しぶりだな
身長いつの間にか私より高い
いい匂いがして綺麗な声…
「はっ!」
えっ!ちょっと何考えてるの私!
かっこよくなった陸を見て…
胸がドキドキする
「なんで…」
こんな気持ち…初めて?
あ れ ?
初めて?いや違う
この胸の中がホワッと暖かくなる感じわかる
鎮…?
「光?どうしたのぼーっとして」
「ごめん!陸またあとでね」
「あっうん」
私は走った
鎮のクラスに
「はあっはあっ!まっ!鎮!!!!」
ドアをあけ見た光景は…
「光?」
鎮の周りに群がり頬を染める女子たち
みんなが鎮を見つめてる
今更気付いてしまった、
スラリと伸びた脚
なびく髪
白く美しい肌
優しい声
汚れを知らない真っ直ぐな目
まるでモデルのような
体格、容姿
気づかなかった
距離が近い分、当たり前のように見ていたから。
頬が赤くなる
下にうつむく
「光?ねえ?どうしたの?」
女子を掻き分けて私の元まで来てくれた鎮
もう…あの時のイジメられていた鎮とは違う
鎮にはこんなに人気で
私は…ただ鎮に甘えていただけなのかもしれない
もう
鎮には
「私はいらないよね…」
「え?」
後ろから鎮の声が聞こえた
走り出した私の耳には届かない