夫婦ですが何か?Ⅱ






確か、


確かあった様な。


そんな記憶を頭に寝室に駆け込むと、その勢いのままクローゼットに向かって。


自分の小物や、日常的には使わないものが仕舞われている引きだしを雑に漁る。



「っ・・・あった、」



邪魔な髪を耳にかけて、目的の物を握ると引きだしを閉めるのも忘れてクローゼットを駆け出して。


僅か30分後にはエレベーターの前に立つ私がいる事になった。


迷走の出口に駆け出して。




























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