まちこのerotica
「高波さん、遅れてごめんなさい。長谷部さんが来たの。こっちに用があったから、ついでに本社寄ったらしいんだけど…
なぜか私に色々話し掛けてきてしつこくて。早く、高波さんとこ行きたいのに、なかなか振り切れなくって……」
けなげに言うのを俺は、そっと抱き寄せた。
長谷部知之は俺の直属の部下だ。
同じ営業所に勤務する25歳の男。
仕事は出来なくはないが、むさ苦しく、清潔感のない奴だ。
「長谷部来てるのか。
なんの用だ?本社に来る予定があるなんて、聞いてねえな……
あンのやろう、時々ホウレンソウ忘れやがる。
まあ、いい……真千子。来てくれてありがとう。すごく逢いたかった」
「本当?」
「ああ…。で、今、その制服スカートの下、何も着けてないんだよな?」
「うん…高波さんがそうしてっていうから、さっきトイレで脱いできた。スースーして気持ち悪い」
「ごめんな。俺の為に我慢してくれてるんだ。ありがとう。これから、気持ち良くしてあげるから…」
俺が真千子の足元に跪き、スカートをたくし上げようとした時。
ちゃっちゃらっちゃー。
突如ふざけたメロディが鳴り響く。
銭形平次のテーマソングだった。