まちこのerotica


うちの会社は、週休2日制で水曜日の定休とシフトで他1日お休みが取れる。


高波さんと過ごすのは、火曜夜から水曜日まで。
他の日は逢わない。
それは暗黙のルールだった。


だから、逢えない日はとてもヒマだった。淋しかった。
同年代の会社の同僚は派手な人が多くて、地味めな私のこと馬鹿にしてるし。学生時代の友達とも疎遠。他に友達もいない。


一時期、出逢い系もやってみたけど。
サイトで男と仲良くなって、直ラインとかすると、変な奴だってすぐにわかる。

テレフォンエッチに誘ってきたり、股間に葉っぱ貼り付けた自分の素っ裸の写真、送りつけてきたり。

困惑して、返信出さずにいると、
「無視すんなよ!」
とか怒り出したりして。

やっぱ出逢い系ってカスだまり。こんな場所に恋なんてないんだな〜って実感。

すっかり懲りた。

高波さんのがイイ!ってなる。

やっぱり、私、高波さんに惚れてるんだ。
つまらない独身男より、経験豊富な優しいおじさまと付き合ったほうが自分のためにもなると思う。
何よりヒロインでいられるもの。


割り切った恋愛を楽しんでいた日々。

その男は唐突に現れたのだ…






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