まちこのerotica
『だ、か、ら、さあ!
風俗行かねえ誓いだよ!
抜け出さなきゃいけないんだ!
お前、年下だけど高波とやりまくってるから、慣れてるだろ?
高波と兄弟になっちまうけど、吉本ならいい!頼むよ!
聞いてくれたら、高波との関係、協力してやるよ!黙ってティッシュ片付けておいてやるし、補充だってしておくから!』
醜男で、図々しくて。
なんだかよくわからないけど。
大っ嫌いなタイプのはずだったハセだけど、私はものすごく興味が湧いてしまい、下半身が疼いてしまった。
それは、高波さんにお預けを食らわされたせい。
「……いいよ。脱風俗、協力してあげる。その代わり、高波さんのとのこと、誰にも言わないでよ」
そして、翌日。
私達は、会社帰りにお互いの職場の中間にある駅で待ち合わせして逢う約束をした。
「ごめん、5分遅刻しちゃった」
「いいよ…じゃ、行こうか」
私より先に来てたハセは、さっさとネオン街の方へと歩き出す。
「おっと、」
途中で急に立ち止まるハセ。左手を腰に当てて、輪っかを作り、私の方に向けた。
「ホラ」
少し照れながら。
その意味が分かった私は、ハセに寄り添って腕の輪っかに自分の右腕を通した。
「やだあ、恋人同士みたいね!」
「まあな」
私たちは腕を絡ませたまま、顔を見合わせて笑った。
ハセは少し腋臭だと気付く。