まちこのerotica
ミイラ取りがミイラYes!Falling Love
高波さんに比べて若いハセは勢いだけでガンガンくる感じで、ムードもテクニックもイマイチだけど、ピンと張りのある肌は魅力的だった。
おまけに小学生の時から中2まで水泳をやっていたとかで肩ががっちりとしてて、胸板が厚い。
…ただ、ものすごく毛深くて熊みたい。
身体合わせてゆさゆさすると、固くて太い毛がこすれてガサガサいう。身長も156cmとちんちくりんだけど、ベッドの上では、そんなこと関係ない。
ハセも真千子と慕しげに呼ぶようになった。
が、そのうち。
ハセが私を独占したがるようになった。
一日に何度もメールを寄越す。
それに対して私はほとんど返信しなかったけれど、ハセは文句を言ったりしなかった。
私か高波さんと逢った次の日は、「…」がやたらに多いメールを送ってきて、ものすごく落ち込んでいる様子が伝わってきた。
それだけならまだ良かった。
そのうち、自作の『詩』を送り付けてくるようになった。
例えば、こんな詩。
赤い三日月の下を俺は彷徨う。
君は今どこで何をしてるの?
何も出来ない自分が歯痒くて、
ぬるいBeerを飲み下す。
いつかChange your mind
この俺の心で
Change your mind
君を抱きしめる。
きみはするりと逃げていくよ…