まちこのerotica
「馬っ鹿みたい。嫉妬されるようなもんじゃないって。不倫なんだから!
日の当たらない恋なんだから!」
そう言って煙草を揉み消した。
「だからあ。真千子お、不倫なんてやめろよ」
ハセはそう言って、私を後ろから抱きしめた。
ちなみにハセは酒は好きだけど、煙草を吸わない。
そんな風にハセの気持ちを寛容に受け止めてあげていたけれど、ハセも営業畑の人間だ。
口下手なほうじゃないし、自分を一段落として同情を引くというは、彼の戦略。
段々に私は洗脳されてしまった。
いつもハセと行くラブホの一室。
ちなみにハセはここのスタンプカードを作り、ポイントをあつめていた。
「百万点集めたら、ブランドの財布が貰えるから、真千子にあげるね!」
ハセは得意げにいうけど、百万点て……
馬鹿馬鹿しいけど、なんかちょっと嬉しい。
性的に満たして貰えると、心も柔らかくなるみたい。
私はベッドの中で高波さんが、自転車に悪戯をする老人をとっちめた話をした。
ハセは、例の調子(目をグリグリさせ、つばを飛ばしまくる)で、
「高波、バッカじゃねえ?暇だなあ。駐輪場くらい借りろよ、せけえ奴!」
と鼻でせせら笑った。
同感!
その後、私とハセは一緒に風呂に入り、もう一回、湯船に浸かりながらエッチした。