まちこのerotica
高波の奴め、トップとして責任があるんだから、会議が終わり次第、営業所に戻って来りゃいいのに丸投げしやがった。

大役を果たした俺は『歯医者に行く』と仕事を早退けして、本社に行ってみることにした。


今はすっかり雰囲気が変わっていて、俺なんか行っても誰も歓迎しないが、そんなことは関係ねえ。


行きの電車の中で、会社の制服姿の真千子を思い浮かべた。(首から下)


くびれたウエスト。
適度に肉のついたふくらはぎ。
結構、美味しそうな躰。


……ただし、高波のベチョベチョ唾付きだけど。


「よっ!皆さん、相変わらずっすね!」


俺がひょうきんに戯けながらフロアに入ると、やはり真千子は端っこの自分のデスクでパソコンを打っていた。

お喋りばかりしてる同僚のケバ女達とは一線を画している。
社内で真千子は、地味で目立たない存在だった。


そんな姿が、またそそる!


俺は黙っていられなくて、人目がないのを見計らって真千子に近付き説教をした。


不倫なんかやめれ、と。


そんな俺を「関係ないでしょ」と真千子はウザそうな目でみるばかり。


馬鹿野郎…俺が何も知らねえと思ってやがるのか?

ひと月前のあの日、俺はずっと監視していたのだ。


退社間際になって、突然、高波に残業を言い付けられた真千子の動向を。
ストーカーのように、俺は物陰からそっと見ていた。






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