まちこのerotica
思惑通り、ヤマダは真千子にも声を掛けて、俺は彼女のメアドと電話番号をゲットした。
(合コンは一応、やったけど真千子はリストから外し、呼ばなかった。
ここで他の男が真千子に言い寄ったりしたら、面倒だから)
電話番号を入手した俺は、早速個人的に真千子に電話して告げた。
『吉本…会社であんなことしていいと思ってる?』って。
だんまりを決め込んで、何も答えない真千子に、つい残酷な気持ちになってしまう。
ねずみをいたぶる猫のように。
あるいは、オタリアをいたぶるシャチのように。
決して、脅すつもりはなかったんだ。
でも、真千子は高波を本気で好きだと言って泣いた。
その一途さに俺は心を打たれた。
こいつを救い出さなければ、一刻も早く…!と強く思った。
どんなセリフを吐けば、彼女の心に響くんだろうか?……
考えた末、俺は言った。
『…俺さ、吉本のこと前から気になってた。俺と付き合ってくれたら、あの手紙、燃やすよ。じゃないと大変なことになるよ』
すごく卑怯な手だと分かっていた。でも、不倫に溺れる彼女を振り向かせる為にはそれしかなかった。
そして、これがきっかけで真千子と俺の関係は始まる。
それは結果的に言えば、真千子にとっても悪いことじゃなかった。
(合コンは一応、やったけど真千子はリストから外し、呼ばなかった。
ここで他の男が真千子に言い寄ったりしたら、面倒だから)
電話番号を入手した俺は、早速個人的に真千子に電話して告げた。
『吉本…会社であんなことしていいと思ってる?』って。
だんまりを決め込んで、何も答えない真千子に、つい残酷な気持ちになってしまう。
ねずみをいたぶる猫のように。
あるいは、オタリアをいたぶるシャチのように。
決して、脅すつもりはなかったんだ。
でも、真千子は高波を本気で好きだと言って泣いた。
その一途さに俺は心を打たれた。
こいつを救い出さなければ、一刻も早く…!と強く思った。
どんなセリフを吐けば、彼女の心に響くんだろうか?……
考えた末、俺は言った。
『…俺さ、吉本のこと前から気になってた。俺と付き合ってくれたら、あの手紙、燃やすよ。じゃないと大変なことになるよ』
すごく卑怯な手だと分かっていた。でも、不倫に溺れる彼女を振り向かせる為にはそれしかなかった。
そして、これがきっかけで真千子と俺の関係は始まる。
それは結果的に言えば、真千子にとっても悪いことじゃなかった。