まちこのerotica
高波さんのリードは、いつだって素晴らしい。
突き放し、引き寄せ、今度はターン。いつの間にか、私はいろんな格好にさせられている……
そして、音楽は私のソロパートになる。
部屋中に響き渡るアカペラ。
いつも、他人に迎合ばかりしている私が輝き出す瞬間。
厚化粧して、男や洋服の話と夜遊びばかりしている会社の先輩や同僚達なんか目じゃない。
高波さんはいう。
そんな女、裸にしたら案外退屈なんだって。
嬉しい。私はあの高飛車な女達より、ずっと上なんだ。
「真千子、そろそろベッドに行こうか…たっぷり、可愛がってあげる…」
高波さんが私の肩越しに囁く。
高波さんと一緒に作ったカレーを食べて、ワインをグラス三杯飲んだ私の身体はいつでもスタンバイオッケーだった。
「はい…」
私は、残った赤ワインをぐいと飲み干し、立ち上がる。
ちょっと飲み過ぎたみたいだ。
足元がふらついてしまった。
「おっと…大丈夫か?」
「やだ、飲み過ぎちゃったか…」
な、と私が言った瞬間、ふわりと私の脚が宙に浮いた。
びっくりして、私はきゃあ!と叫んだ。
「シンデレラ姫、夢の国にお連れしますよ」
私は、高波さんにお姫様だっこされていた。
突き放し、引き寄せ、今度はターン。いつの間にか、私はいろんな格好にさせられている……
そして、音楽は私のソロパートになる。
部屋中に響き渡るアカペラ。
いつも、他人に迎合ばかりしている私が輝き出す瞬間。
厚化粧して、男や洋服の話と夜遊びばかりしている会社の先輩や同僚達なんか目じゃない。
高波さんはいう。
そんな女、裸にしたら案外退屈なんだって。
嬉しい。私はあの高飛車な女達より、ずっと上なんだ。
「真千子、そろそろベッドに行こうか…たっぷり、可愛がってあげる…」
高波さんが私の肩越しに囁く。
高波さんと一緒に作ったカレーを食べて、ワインをグラス三杯飲んだ私の身体はいつでもスタンバイオッケーだった。
「はい…」
私は、残った赤ワインをぐいと飲み干し、立ち上がる。
ちょっと飲み過ぎたみたいだ。
足元がふらついてしまった。
「おっと…大丈夫か?」
「やだ、飲み過ぎちゃったか…」
な、と私が言った瞬間、ふわりと私の脚が宙に浮いた。
びっくりして、私はきゃあ!と叫んだ。
「シンデレラ姫、夢の国にお連れしますよ」
私は、高波さんにお姫様だっこされていた。