まちこのerotica
「なあに…これ?SMってやつ?
真千子、痛いのヤ!」
私は、なるべく無邪気に言う。
こういう言い方が高波さんは好きだから。
高波は満足そうにククッと笑い、私に小さな白い紙袋を差し出した。
中にはなにやら、黄色いスーパーのビニール袋。ドン○・ホーテのやつだ。
「はい、俺からのプレゼント。絶対に痛くしないから!形だけ。
イマジネーションで遊ぶんだ……
捕らわれたうさぎちゃん」
やたらうきうきと楽しそうに、プレゼントを見てみろ、と手でジェスチャーする高波さん。
思いのほか、安っぽい感じプレゼントに私は苛つきながらも、私は従順にカサカサとビニール袋を開ける。
【うさぎちゃん。】
高波さんの言葉の意味はすぐに分かった。
彼からのプレゼントは、バッグなんかじゃなかった。
バニーガールの衣装。
昔テレビで観た『仮装大賞』の女性アシスタントが着ていたようなそれは、黒いサテン地のオールインワンのビスチェ。
お尻のところには、白くて丸いモコモコした尻尾がくっ付いてる。
それに、トドメを刺すかのようなデカいうさぎの垂れ耳カチューシャ。
「うわ〜…可愛いい…」
困惑しつつ、私はそれを自分の身体にあててみる。
……高波さんは確信犯だ。