まちこのerotica


「まるで…罠に掛かったウサギだな…」


私の前に立つとぎらりとギョロ目を輝かせ、分厚い唇を好色そうに歪ませた。


「いけないマチコバニーちゃん…

串刺しにして食べちゃうよ…」


そういいながら、右手のアイスピックを魔法の杖のようにゆっくりとかざし、私の左乳首を触れるか触れないかの絶妙な距離でピタリと止める。


「……!」


私は、ギャッと悲鳴をあげそうになるのを呑み込んだ。

それは、ごくわずかな空気の振動。


触れてなどいないはずなのに、金属の冷たい感覚を私の敏感な部分ははっきりと感じた。


その瞬間、私の身体にピリリとした快感が突き抜け、「ああああん」とものすごく嫌らしく悶えてしまった。


「真千子おおお!」


その声に呼応するかのように、ハセは、アイスピックをひょいと投げ捨て、地団駄を踏むようなダンスをしながら叫んだ。

「OH!YEAH〜!OH!YEAH〜!
OH!YEAH〜!」」


その動きに呼応するように、高波さんも葉巻を咥えたまま、ガウンを勢いよくバッと脱ぎ捨て、タップを踏み出す。


獲物を前にした
二人の男の熱っぽい視線。


それは直接触れない愛撫となる。

これまで感じたことのない甘い刺激に
自然に私の身体は、エビ反りになった。












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