まちこのerotica


高波さんとハセは同じ職場だから、いつの間にか二人の間で約束が出来ていて、私は後から誘われるのだ。

「ドライブしようか」って。

秘密の合言葉。

そしてハセが車を出して、三人で高速道路のインターチェンジのそばにあるラブホテルに行った。


そこは檜の半露天風呂があり、大理石風の洒落たバーカウンターがあり、最新式のマッサージチェアがあった。

二人の男達は、私を宝物のように扱い、決して私の嫌がることはしなかった。


けれど、高波さんの奥さんが夫の浮気を疑い始めたことから、高波さんは渋々家庭に戻り、トライアングルは終止符を打つことになった。


そして、しばらくすると彼は会社を辞めてしまった。

持っていたアパートを潰して、奥さんとコンビニを始めたらしいよ、とハセが教えてくれた。


高波さんの話題はそれきりしなかった。


私の25歳の誕生日、ハセのプロポーズを受けて私たちは結婚した。


ハセとの間には二人の子宝に恵まれた。

それから、瞬く間に月日が経ち、
父親であるハセの親戚筋のコネで小さなガラス工房に職人見習いとして就職した長男は今年成人式を迎える。

年子の次男は、調理師の専門学校に通っている。








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