私の愛した未来
「えっと…い、い、…」
「い?」
「一緒に…お願いします…」
モゴモゴとしていると未来に背中を押されて部屋に入る。
部屋の端に1つベッドが置いてある。
「おいで。」
そう言って未来が私を引き寄せる。
心臓がバクバクして
この音がどこまでも聞こえてしまうんじゃないかと思う。
ゆっくりと布団の中に入る。
ピッタリくっついた私と未来。
しっかりと伝わる未来の体温。
未来はいたって普通にしているところを見ると、意識されてないんだなぁって思う。
私はこんなにもドキドキしてるのに…。
ドキドキしているときでも
ひっきりなしに雷が光る。
その度に震えてしまう私。
「…雷…スゲェな。…寝れない?」
「…ぅ、うん…」
寝れないのは雷のせいだけじゃないけど…。
「…小さい時も…こーやって一緒に寝たよな…」
「み、未来?」
急に懐かしい声で話し出す未来。