私の愛した未来
「帰って来なきゃいけない理由があったから帰ってきた。それだけだよ。」
「理由…って何?」
「それは教えない。」
理由を勿体振るように教えてくれない未来。
なんだかそれ以上聞いちゃいけない気がした。
「み、未来はこれからどこに暮らすの?」
「お前の家の横だよ。」
「えっ?!あの家に帰って来るの?!」
「うん。」
「未来のお母さんとお父さんも?!」
昔みたいに戻れるような気がして
嬉しくなる。
「いや…俺1人だよ。」
え…??
「1人…?どうして…」
「まぁ、いいだろ何でも。とりあえず今日はお前の家に挨拶行くから。」
急に色んな事があって頭が整理できない。
気がつくと既に私の家の前に着いていた。