私の愛した未来



練習が終わって未来に近づくと

なにやら未来はスケッチブックにペンを走らせている。


「…未来?」

「っ、ぉ、おう…終わったか。」

「うん…未来は?なにやってたの?」

「いや…。」

未来はささっとスケッチブックを片付けて立ち上がる。

「ほら、教室行くぞ。」

「ま、待ってよっ…」


若干…未来の顔が赤くなってるのを私は見逃さなかった。


「未来?大丈夫?」

「は?大丈夫だけど。」

うーん…
顔が赤くなってた気がするんだけどな…。


気のせい??!



教室に入ると既にクラスメイト達が集まっていた。

…それに…。

なぜか後輩の女子達がいっぱいいる。


なんで?


< 27 / 114 >

この作品をシェア

pagetop