私の愛した未来
そしてついにやってきた修学旅行の日。
一旦学校に集まってからバスで空港まで向かう。
朝6時。
今日はバッチリ!
未来との待ち合わせ時間に間に合った。
「お…今日は起きれたのか。」
「…し、失礼だよっ!私だって起きれるもん。」
「…どーかな。幼稚園の遠足の前日にドキドキして眠れなくて次の日ガッツリ寝坊したのは…どこのどいつだ?」
「う…」
よくもまぁ、そんな昔のことを…。
「も、もう高校生だよ?そんなことあるわけないよー。」
「ふぅん。ま、いいけど。行くぞ。」
「…はぃ…。」
未来がお仕事がない日はいつも一緒に学校に登校してくれる。
仕事の日は会うことも出来ないけど…。
学校の日は私の朝練をいつも同じ場所からスケッチブックを持ちながら眺めてる。
「ねぇ、未来…?」
「ん?」
「修学旅行の1週間…お仕事ないの?」
「ん……無くはないかな。」
「え?も、も、もしかして途中で帰っちゃうとか…あるの?」
「いや、それはない。」
?
一体どういうこと?
「沖縄で撮影するから大丈夫。」
まるで私の心を読んだかのようなタイミングで未来が答える。
「沖縄…で…撮影?」
「ん。雑誌の取材と撮影を沖縄にしてもらったから大丈夫。」
「そ、そーなんだ…」
ってことは…
未来のグループのメンバーもみんな来るのかな…?